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ある日、普通の顔、普通の性格(多分)、普通の人望、普通のリア充撲滅委員会幹部である、俺、三浦霊臥は、大変なことに巻き込まれた。
何か変な森の中にいる。樹齢がどれもこれも千年はいってるようなデカイ木々に、3メートルはある狼が目の前にいる。
霊臥「えっと…………」
何故こうなった?先ずは回想からだな。
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今日は特に学校もない、普通の土曜日だ。うん、何の変哲もない土曜日だ。強いて言うなら、最近夏らしくなってきて、目茶苦茶暑い。久しぶりに一人でゲーセンに行こうとしたのだが………
霊臥「何故お前が俺の隣を歩いてる?このリア充が。撲滅されたいのか?Mか?Mなのか?」
紫苑「うっせーよ!誰がリア充だ!そして俺はMじゃない!」
こいつは俺の親友っぽい奴。斎野寺紫苑だ。紹介文でも紹介した通りの、所謂男の敵だ。
霊臥「煩いのはお前だ。良いか。お前と俺が一緒に歩くとな、お前のイケメンフェイスが余計に輝くんだよ。周りを見てみろ」
俺に言われた通りに周りを見る紫苑。その姿さえも様になってて、マジで殺意が湧いてきた。
紫苑「………………どこもおかしい所はないぞ?」
ムカッ(-_-メ)
霊臥「良いな?女の人達の顔をよく見てから、俺に率直な感想を言え」
紫苑「ん?…………………………顔が赤いな。今日は暑いからなぁ」
こいつ、殺していいか?いいよな神様、マジで。
と、心の中で殺すか留まるかの葛藤をしていると、不意に足元が輝き始めた。主に紫苑中心に。
霊臥「ああ、これは所謂魔法陣だな。異世界に召喚されるパターンだ。じゃ、向こうでも頑張ってフラグを建てて魔王でも退治してくれ」
現実逃避の為に読んだ、携帯小説で得た知識を総動員させて、瞬時に状況把握をした俺は、魔法陣の外に出た。
瞬間、肩を思いっきり捕まれて引き戻された。
紫苑「おめぇだけ逃がさないぜ?親友♪」
霊臥「バカヤローーーーーー!!!」
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こうして冒頭に戻るのさ。
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