再会

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「…なんで乗り込んでるの」 「駐車場でずっと待ってたから暑かったあー」 ああ、そういやこいつは投げたボールを拾えないのだった。 呆れて息をつこうとしたとき、突然咲耶の頭が真の首の横に滑り込んで、髪が耳をくすぐった。 不覚にも、不快感より先にビクリと身体が動いてしまった。 「っ、ちょっと」 「塩素のにおいがする。 プール入ってたの?」
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