邂逅

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「あっ」 この人は、知ってる? そう気付いたら、身体が自然に逃げ出そうとした。 でも朔耶は真を離さずに続ける。 咲耶が覆いかぶさるように話すので、顔をそらすことができない。 「伊織さんはお母さんじゃない、お手伝いさんだよね。 全部調べた。 俺、昔真くんに会ったことがあるって言ったのは本当だよ。 正確に言うと、あの夜に俺が真君を見つけたんだ。 12年前に、あの家で」
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