邂逅

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「…っ」 心臓をわしずかみされたように、鼓動が速くなる。 雪が降ることもなく寒さだけの冬を、クリスマスイブという雰囲気が煌びやかな夜に創り上げていたあの日。 いつも帰りの遅い父さんが珍しく早く帰ってきたんだ。 母さんは夕飯の支度をしていて、僕は部屋で宿題をしてた。 なんてことない、家族の様子。
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