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「何ですか、これ」
「何だろうな」
小さな教室の中、真はベルトで腕を机に縛られている。
「俺的には、もうこういうことしたくないんですけど」
「坂井はさ、俺がやめたら1人で抜くんだろ、どうせ」
「あんたにされるくらいなら、1人でした方がマシだ」
シャツをめくる腕が止まる。
守口がこちらを覗き込む。
薄く笑う口が不気味だ。
「なに、やけに逆らうね。
なんかあった?」
耳元で囁いてくる。
ジトリと気持ち悪い。
「別に、嫌気がさしただけです。
もともと嫌だったけど。」
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