*いち

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  その後もいつも通りどうでもいい話が続いて、ようやく家の前についた。 「明日もちゃんと起きててよ?」 「多分ね。」 ばいばい、と手を振りながら、俺は止まって明仁は進む。 俺の家の2つ奥が明仁の家。 ちなみに1つ奥は老夫婦が住んでる。 明仁の後ろ姿をちょっと見送って、家に入る。 「ただいまー。」 家に入ってそう一言言うけど、返事はない。 おかしいな…母さん居るはずなのに。 「母さ…」ガチャンッ 母さんを呼ぶ声を遮って、後ろのドアがものすごい勢いで開いた。 「ちー!やばい早く!」 焦って後ろを見ると、これまた焦った明仁が居て。 「…え、何、どした?」 「いいから早く!来て!」 そう言ったと思うと、明仁は出ていってしまった。 何なの…と思いながらも、とりあえず彼についていく。  
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