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その後もいつも通りどうでもいい話が続いて、ようやく家の前についた。
「明日もちゃんと起きててよ?」
「多分ね。」
ばいばい、と手を振りながら、俺は止まって明仁は進む。
俺の家の2つ奥が明仁の家。
ちなみに1つ奥は老夫婦が住んでる。
明仁の後ろ姿をちょっと見送って、家に入る。
「ただいまー。」
家に入ってそう一言言うけど、返事はない。
おかしいな…母さん居るはずなのに。
「母さ…」ガチャンッ
母さんを呼ぶ声を遮って、後ろのドアがものすごい勢いで開いた。
「ちー!やばい早く!」
焦って後ろを見ると、これまた焦った明仁が居て。
「…え、何、どした?」
「いいから早く!来て!」
そう言ったと思うと、明仁は出ていってしまった。
何なの…と思いながらも、とりあえず彼についていく。
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