*いち

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  俺と明仁は幼馴染みで、親友で、 恋人でもある。 …ってなったらいいな、と思ってる。 もう10年も前、出会ったあの日から。 「クラス一緒だといーな!」 隣を歩く、明仁に言う。 出会った当初は、華奢な体つきに低身長だったのに、今じゃ俺より背が高くて、手足が長くて、細いくせに筋肉ついてて。 いつの間にかイケメンになりやがったこいつ。 昔から変わらないのは、その綺麗で美人な顔立ちと、 「…は?嫌だよ、ちー五月蝿いし。」 …この憎たらしい口。 「…なん、だと。」 予想外な返事。 いやいや、酷くない? 社交辞令でも「そうだな。」って言うだろ? 「ちーは、そんなに俺と一緒のクラスがいいんだ?」 「…べっつに!」 勝ち誇った様な笑いがむかつく。 そしてその通りすぎてむかつく。 だって1年の時すら、同じクラスに名前があるの見て泣きかけたからね、俺。  
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