*いち

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  「クラスなんかいっしょじゃなくても、どうせいつも一緒居るじゃん。」 「…は?」 驚きすぎて、間抜けな声が出た。 何か凄く嬉しい一言が聞けた気が… 「何、違うの。」 「や、違わない!」 どうやら俺の妄想ではなかったらしい。 焦って返事をする。 「ならいいじゃん。」 「…まぁ、はい。」 「…じゃ、もう学校着いてそうな奴にクラス聞くか。」 「え、それはちょっと…っ」 心の準備ができないから! そんな俺の言葉も待たず、明仁は携帯を取り出し、電話をかける。 「ちょ、まじかよ…」 「まじまじ。」 無機質なコール音が俺にまで聴こえる。 出るな!相手空気読め! 「…あ、もしもし?」 そんな俺の願いも虚しく、どうやら繋がったらしい。 これは、もう覚悟するしかない。 俺はゆっくりと息を飲んだ。 「ん、今行ってるから。それでさ、俺ら何組か分かる? …え。俺がBでちひろがE?」 そう言って、明仁が俺を横目で見る。 ……嘘だろ?  
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