修学旅行

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家の近所まで来ると、母さんが家の前で立っていた。 「母さん。ただいま」 「お帰り」 「こんにちは!」 「こんにちは。ひなくん」 「日向も連れて行っていいだろ?」 「いいわよ」 「う?何処かいくの?」 「今から俺の携帯買いに行くんだ。日向も来るだろ?」 「いいの?僕帰った方がいいんじゃない?」 「いいんだよ」 日向は俺にとっては弟みたいなもんだしな。 「それに、今日家に泊まるつもりなんだろ?」 そう言うと、びっくりしたような顔をした。 「どうしてわかったの?」 「日向の事は何でも分かるよ。本当は着いてきたいのに遠慮してるとか」 「うぅ・・・・」 「ほら、荷物玄関に置いてきてやるよ」 日向の荷物と、自分のランドセルを玄関に置き、母さんの車に乗った。
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