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日向が家に泊まりに来てから二週間が経ち、修学旅行当日になった。
今は目的地である広島を目指して走る、新幹線の中にいる。
「えへへぇ//」
日向はこの前俺がプレゼントしたピンで前髪を留めて、何度も触っては嬉しそうにしている。
喜んでくれて何よりだ。
「日向、あんまり触り過ぎると取れるぞ?」
まぁ取れたら取れたで、留め直せばいいだけなんだけど。
「でも、何か嬉しくて//」
「そっか。そんなに喜んでくれると、俺も嬉しいよ」
「うみゅ//」
俺が日向の頭を撫でると、何時ものように目を細めて、気持ちよさそうにした。
「あ、そうだ。ゆうや、携帯って持ってきてるの?」
「あぁ。一応な」
本当は駄目なんだろうけど、いざという時のために持ってきている。
「まぁ多分使わないだろうけどな」
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