修学旅行

18/37
前へ
/427ページ
次へ
資料館での勉強を終え、俺たちは泊まるホテルに来た。 ロビーに置いてある自分の荷物を持ち、予め決められている部屋に入った。 因みに今年も校長の意向で部屋が男女どう部屋になっている。 部屋の隅に荷物を置き、一息着いた所で日向が立ち上がった。 「僕トイレ行ってくるね」 「おぅ」 日向がトイレに立ってから少しして、バンッ!と言う大きな音がした。 そして、涙目の日向が走ってきて、そのまま俺に抱きついてきた。 「どうした?」 「トイレに・・・・怖いお面が・・・・グスッ・・・・」 怖いお面? 「そっか。それで、トイレは済ませたのか?」 そう聞くと小さく首を横に振った。 「ならトイレの前まで着いていってあげるから、行こ」 「うん・・・・」
/427ページ

最初のコメントを投稿しよう!

128人が本棚に入れています
本棚に追加