修学旅行

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「ほんと気持ちよさそうに寝るよな」 「あれ、伊藤くん寝ちゃったの?」 「あぁ。一日色々回ったから疲れたんだろう」 日向の頭を優しく撫でながら答えた。 「どうするの?」 「夕飯まで時間あるし、このまま寝かせとくよ」 「そっか。それにしても二人って随分仲いいよね」 「まぁ一年の時からずっと一緒に居るからな。俺の中では日向は親友で、弟みたいな存在なんだよ」 親友はともかく、弟なんて言ったら日向が怒りそうだけどな。 「じゃぁ一緒にトランプするのは無理そうだね」 「あぁ。悪いけど、俺たち抜きでやって」 「わかったよ」 そう言うと、女子グループの所に戻って行った。 それから日向は夕飯の時間になるまで、ずっと寝ていた。
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