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その後車は近くのスーパーで停まった。
「じゃぁちょっと行ってくる。鍵は一応刺して行くから」
「うん。行ってらっしゃい」
スーパーに入る母さんを見届けてから再び日向を見てみると、何かを探すように手を動かしていた。
「・・・・ゆぅ・・・・や・・・・」
「ん、俺ならここに居るよ」
日向の手を握り、声を掛けた。
「ん・・・・んぅ・・・・」
あれ、起きたのか。
「・・・・・・・・」
日向は意識がはっきりしていないのか、ぽーっとしながら辺りを見回した。
「・・・・ゆうやぁ」
甘えたような声を出し、俺に抱きついてきた。
「どうした?」
「んーん。何でもない//」
「そっか。車降りて母さんの所行くか?」
「んー・・・・」
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