卒業遠足

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映画が再生されて暫くたった頃ついに泣き出してしまった。 「・・・・グスッ・・・・ふぇぇ・・・・もうやだぁ・・・・」 最初はビクビクしながらも見ていたが、今では俺の胸に顔を埋めて、泣いている。 「もう消したから大丈夫だよ」 俺は優しく頭を撫でた。 「・・・・グスッ・・・・ヒクッ・・・・うん・・・・」 その言葉に日向を一旦降ろそうと思ったが、日向の手が小さく震えているのがわかり、降ろすのをやめて、強く抱きしめた。 「ふにゃぁ///」 「落ち着くまでこうしてればいいから」 「うん//」 「全く。そんなに怖いなら見なきゃよかったのに」 「うぅ・・・・だって。悠哉が一緒なら大丈夫かなって思ったんだもん///」 「そうか。でもやっぱり駄目だったんだな?」 「うん・・・・」 そう言うと服の裾をぎゅっと掴んだ。
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