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「ゆうやぁ・・・おねがい・・・泊まって?」
・・・・・・はぁ。俺って日向に甘いよな。
「分かった。着替えとかないから一旦帰るぞ?」
「着替えならあるわよ。さっき菜月さんに持って来てもらったから」
「・・・・そうですか」
最初から俺が泊まるのは決まってたんですね。
「じゃぁ先に行ってるから、二人も早く降りてきてね」
そう言うと、雪さんは日向の部屋を出て行った。
「俺たちも行くか」
「うん」
「・・・・日向、そろそろ離してくれないか?」
別にいいけど。
「あ、うん・・・・ごめん。そうだよね・・・・」
そう呟くと、残念そうにしながら、ゆっくりと掴んでいた服の裾から、手を離した。
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