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｢失礼します｣
保健室のドアを開け、中に入ると、居るはずの保健の先生が居なかった。
｢しょうがないか｣
俺は日向のブレザーを脱がせて、ベッドまで運び、そこに寝かせた。
｢ちょっと待っててな｣
冷凍庫からアイス枕と、冷却シート、ペンたてに入れてあった何本かある体温計を一本取り、ベッドに戻った。
｢日向、ちょっとごめんな｣
日向の体を起こし、体温計を脇に挟んだ。
やっぱり、少し体も熱いな。
明日大丈夫かな。
それから1分程で、ﾋﾟﾋﾟｯと言う電子音がなり、体温計を見てみると、37､4度と表示されていた。
ちょっと高いけど、一日休めば多分大丈夫だろ。
再びベッドに寝かせ、アイス枕を日向の枕元に置き、冷却シートをおでこに貼った。
起きたらもう一回ちゃんと謝らないとな。
俺はそっと日向の頭を撫でた。
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