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「お母さん。帰ろ?」
「あ、もうちょっと待っててね」
そう言うと、知らない人とまた話はじめた。
仕方なく自分の席に戻って、待つことにする。
すると、一人の男の子が話しかけてきた。
「日向も帰らないのか?」
下の名前で呼ばれた。
この人は、えっと・・・・
「原田くん」
「悠哉でいいよ」
「あ、うん」
「それで?帰らないのか?」
「うん。僕のお母さんが誰かと喋ってて、まだ帰れないんだ」
「そっか。俺と同じだな」
「そうなの?」
「うん。あそこで喋ってる」
悠哉くんが指差した方を見てみると、僕のお母さんが喋っていた相手だった。
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