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あれから三年経ち、俺たちは四年生になった。
この三年で大分背も延びた。
日向は相変わらず小さいままだ。
そして、俺を信頼してるからか、よく甘えたり、頼ったりするようになった。
弟がいたらこんな感じなんだろう。
今日は明日から始まる宿泊学習に持って行くお菓子を買うため、日向とスーパーに来た。
「ねぇ。悠哉!どれがいいかな?」
さっきから楽しそうに持って行くお菓子を選んでいる。
「そうだな。チョコレートととかは溶けるから止めといた方がいいな」
俺がそう言うと、残念そうな表情になった。
「うぅ・・・・わかった」
日向は甘いもの大好きだもんな。
「ほら。このクッキーなら大丈夫だよ」
俺は袋に入った一口クッキーを日向に渡した。
「美味しそうだね。これにしよ!」
日向はクッキーをカゴに入れて、他のお菓子を選び始めた。
さて、俺もなに買うか決めないと。
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