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「・・・・・・・あ」
「どうした?」
「僕、着替え・・・・・ない」
・・・・・・そういえば日向が履いてたのって、ジーパンだったな。
それで着替えがないのか。
流石にジーパン履くわけにもいかないし・・・・・・そうだ!
俺は鞄から、今日履いていたズボン・・・・・ジャージを取り出した。
「日向。これ使え」
「・・・・いいの?」
「あぁ。いいよ」
「・・・・ありがとう」
日向はジャージを受け取り、着替え始めた。
すると、突然日向が口を開いた
「・・・・あのね」
「うん?」
「夜中に一回トイレ行きたくなって、目覚めたんだ・・・・でも、僕暗いとこ苦手だから、外に出るの怖くて、我慢してたんだ・・・・そしたらいつの間にか寝ちゃって・・・・それで・・・・ヒクッ・・・・次に目が覚めたら・・・・グスッ」
再び泣きはじめた日向を少し強めに抱きしめた。
「そっか。ごめんな気づいてやれなくて」
日向が暗いとこ苦手なのは分かってたのに・・・・
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