ようこそ我が家へ

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その後風呂から雪さんが出てきて、タオルで丁寧に髪を拭いていた。 母さんは雪さんと入れ替わりに風呂に入った。 髪を拭き終わった雪さんはソファーに座らず、床に直接座った。 俺と日向が座ってて雪さんが座るには少し狭いんだよな。 「日向、ここおいで」 自分の膝をポンポンと叩いた。 「う?どうして?」 「二人で座ってたら雪さんが座れないだろ?」 そう言うと、そっか。とだけ言い、素直に膝の上に座った。 「雪さん。どうぞ」 「ありがとう」 そう言って、隣に座った。 「ねぇ悠哉。僕重くない?」 日向は重いより、軽すぎるんだけどな。 「大丈夫だよ。日向は軽いから」 優しく頭を撫でると、嬉しそうにして、凭れ掛かってきた。
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