1260人が本棚に入れています
本棚に追加
現在の時刻は午前10時半。
二年生となった俺は、自分の新しいクラスである2-Dの教室で自己紹介を行っていたところである。
この野田学園では全学年A~Fクラスまであり、理系や文系など存在せず自由な勉強法で学力を上げている。
ちなみに、野田というのは校長の名前でもなんでもないが、その由来は知らないので説明はできない。
野田学園の驚くところは、一つの巨大な山全部が敷地であり、ところかしこに最新鋭の設備が備わった建物が並んでいることだ。
ここに入学するにはそれほど難しくはないが、ある程度のお金を必要とするためお坊ちゃんやお嬢様が多くなる。
俺の場合は奨学金なんだがな。
まぁ説明はこんなところだろう。
誰に説明しているのかは自分でもわからないが、取りあえず教室内の自己紹介が終わったようなので、後ろの扉から入ることにした。
ガラガラガラ
ギロリ。
突如大木先生から睨まれる。
「誰が入っていいといった?」
「僕ですけど?」
「何当然のように言っとるんだ!! もうしばらくの間外で反省していろっ!」
そう言われて、なんか即効で外に放られた。
ちょっと待ってくれ。
始業式早々こんなことをやっていたら、クラスのみんなに問題児扱いされてしまうではないか。
少しはこちらのことも考えてほしいものである。
最初のコメントを投稿しよう!