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レン「こっちも、こんな形で突っ込んで来る予定じゃなかったんだけどね」
アルドルフ「あらあら奇遇ですね、お互い予定外という訳ですか。……ま、しかし僕がもっとビックリしたのは陽炎!」
フウンを血に濡れた手でビシッと指差すアルドルフ。
アルドルフ「僕の傀儡魔術を力ずくで破るとは。破られた事自体が初めてなものでね、ちょーウルトラショッキングなショックですよコノヤロウ」
レン「傀儡……そ、そうか!」
レンは束の間、鉱山での出来事が脳内に蘇り、そして同時に全て理解した。
フウンはアルドルフの魔術に掛かり操られ、レンの首を絞め殺そうとしたのだ。
アルドルフ「全くも~ねェ、あのまま大人しくその人を殺してれば、二人で来た事も無しにしてあげようと思ったのに」
フウン「はぁ、はぁ……要らない世話で……いやがりますね……」
未だ呼吸が落ち着かないフウンは、自然と顔が綻びた。
アルドルフはこちらの人数を二人と言った。つまり、ルシファーが同行している事に気付いていないのだ。
この作戦は、まだ可能性を保っている。
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