大魔王様の奮闘記

聖騎士ラムナの憂鬱

そんな事より私の右前方にいらっしゃるライナルド様がバナナジュース持ってるううううわあああああああ飲んだああああああああいやあああああああ!!

今すぐライナルド様に掴み掛かってジュースを奪還したい所ですが、これ以上の粗相はレンさんでもない人にお仕置きされ兼ねませんし、更にライナルド様は勇者一の偏屈男とあって、迂闊な真似はできません。私はこうして怨めしい目をライナルド様に向けるしかないのです。

ﾛ-ｾﾞ「あの……」

ﾗﾑﾅ「は、はい？」

急に横からローゼ様が話し掛けてきました。

怒られてしまうのでしょうか。バナナジュースを前にして人生終わるのでしょうか。

ﾛ-ｾﾞ「……手を……離してくれないか？」

ﾗﾑﾅ「え？」

ローゼ様の視線を辿ると、私の手が彼女の胸を鷲掴んだままでした。序でに言うと逆の手はマギム様の腕を鷲掴みにしています。人生終わった。