侵攻

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  倒れ伏す何人もの騎士たち。 騎士団はほぼ壊滅状態にあり、もはや戦えるのは聖騎士レンと黒騎士シードのみである。 公爵は魔物たちの猛攻を紙一重で凌ぐ二人の騎士を馬上から見下ろし、ため息をついた。 ベリト「……弱い。……こんな小さき者共……に……我々は……地獄……を……見せられ……て……」 レン「例え小さくとも、お前たちは必ず倒す!!」 レンは身の丈程もある巨大な盾で魔物を押し退け、そのまま公爵に向かって走り出した。 ベリト「小僧が……屁理屈を……!」 ウレムルの蹄がレンを襲う。 レンは瞬時にそれを盾で受け止めた。 ベリト「ほう。……流石……は……聖騎士か……。盾の扱いは……一流……だな……」 レン「これだけじゃないぞ!」 その言葉の直後、盾が眩く発光し始めた。
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