I pink.

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「ふふっ、嬉しい事言ってくれるじゃないの」 イエローの母親は微笑み返してくる。 「篠崎優美(しのざきゆうみ)よ」 「虹野夢見(にじのゆめみ)」 「そ、夢見ちゃんね」 優美さんはふわりと夜空を仰ぐ。 俺も釣られて仰ぐ。 「亞里亞(ありあ)はね…昔は人見知りの激しい子でね、私にべったりだったのよ」 「シャイ、か。…俺は、家族以外の目に入る全てに対して攻撃をしてた。…自分の容姿を気にしすぎて、受け入れられないのが怖かったから」 「意外なのね」 優美さんはふふっ、と笑う。 亞里亞。 へぇ。イエローの名前、篠崎亞里亞っていうのか。 毎度の事ながらメンバーの中ではイエローとの会話が多い。 思えば俺は亞里亞の他とは違う、何に対しても受け入れられるその器の大きさに見惚れていたのかもしれない。 どこか心地よい安心感。 いるだけで和むし、癒される心の憩い。 幾ら俺が魅了の力を持っていたとしても絶対に真似できない。 「…俺さ、彼奴等とは会って間もないんだぜ?」 偶然、救いの手が差し伸べられたおかげで今の俺がいる状態だから感謝してもしきれない位だ。 他の皆は違う。 一緒に訓練をした期間が長い。 言わば俺はド素人な訳だ。
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