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ふぅ、これで良し。
さっきのナンパ野郎共の制裁は完了した。
「さて、戻るとする「ペケーーーッ!!」……バッシンガー!?」
雑魚兵バッシンガー。
俺達の敵バッシング・ブルーのアンドロイド型量産兵――――がぞろぞろと俺を囲む。
「ちっ、リリス!!」
「はいな!魔力覚醒」
「サンキュー。良し、オート魔法『フェロモンチャーム』発動、範囲は全ての海岸に存在するバッシンガー。対象は俺!」
魅了魔法のひとつ『フェロモンチャーム』。
これは、有機物であれ何であれ、設定した範囲のものを対象物に注目させる魔法だ。
本来は、魔物の生殖本能に働きかけて誘導するのに使用される。
「ぶっ…飛、ばして…やんよっ!!」
同時に魔武器、『爆砕棍・ハンニャバル』を出す。
「『荒れ狂う怒りは嫉妬の悔恨』」
俺はハンニャバルを力の限り、上へ上へと振り翳す。
「『絶望に身を委ねよ、そして…』」
ぎりぎりと目一杯溜める。
「『心の赴くままに標的を駆逐しろ”ジェラシック・デストロイヤー”』!!」
ハンニャバルを地に叩き付けたと同時に、全てのバッシンガーが消え失せた。
「相変わらず破壊力抜群」
リリスは感心した様に辺りを見回す。
「急ぐぞ!」
「うん」
俺達はその場を後にした。
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