I pink.

9/16
前へ
/59ページ
次へ
その頃。 「ぐわぁーっはっはっはっ。気分はどーだね、ブレイブレンジャーの諸君?」 捕まっていた。 デロリアンの甲高いだみ声が辺りに響く。 「ぐ……力が…」 「出な、い」 「畜…生っ!」 「あ、胸に」 「えっちいのは止めっ…」 尚もデロリアンと、部下のミスミス、ノガスは笑う。 「なぁーにをした、デぇーロリ、アン!!」 「何、俺様は特別な事は、ぁ、してちょんまげなんつって。ただちみーっと蛸(たこ)と烏賊(いか)と海月(くらげ)を合体させただけよ、なぁーっはっはー」 蛸と烏賊の触手状の手足と、吸盤が獲物を捕らえ、海月の毒で体が麻痺し、いう事を利かない。 「『ウインドスラッシュ』」 すぱん。 「へ!?」 レッド、ブルー、グリーン、イエロー、上司2人に巻き付いていた合成生物の手足が断ち切られる。 「随分手の込んだ質の悪い悪戯だな、デロリアン」 そこに立つのは逆上間近の俺と、使い魔のリリス。 「貴様は確か…」 「……ショタピンクだ、ド三品」 うへ。我ながらショタピンクとか、自分で言っててキモいわー。 「…ピン、ク?」 やべぇ、レッドが「一体何言ってるんだ君は」みたいな顔してる。 しくったな、俺。 「『ウィークネス』」 取り敢えず仲間に状態異常回復の魔法を掛ける。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加