-・第2幕・-

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最初は学校に行く筈だった為、バッグを背負ったままでしたが、そんな事は全く気になりませんでした。 何せ、痛い程に照りつける太陽と、アクセルを開ける度に吹き抜けてゆく風。 ゴーグル越しに見る空は、果てしなく蒼く、吸い込まれそうな程でした。 ノープランで走り出した為に、行先は決まっておらず、私は信号待ちに空を見上げ、ふと思います。 ……そうだ、海を見に行こう。 もっと綺麗な蒼を見に行こう。ただそれだけで、私は一路海へと続く道を走り出しました。  
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