-・第2幕・-

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少し急ぐ様に、その場から立ち上がったその時…… 急に目の前が暗転し、意識が遠退く感覚に襲われました。 それは、貧血に良く似た感覚に、更に『絞め落とされる』感覚を足した様な……そんな感覚に似ていました。 私は薄れゆく意識を保つ為、己の口内の薄肉を強く噛み、自ら痛みを与え何とか抵抗を試みました。 が、目眩は激しく私を襲い、更には耳鳴りと頭痛までもが、意識を刈り取ろうと私を激しく追い立てる。 口内は錆びた鉄の味に変わり、痛みは感じるものの、意識を保つには弱過ぎる。 そういう時、私は昔から決まって『ある事』をします。 それは…… 『根性焼き』と呼ばれる行為でした。  
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