競り

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絶望だった。 初めからおかしかったのだ。 大事な話があると呼ばれて、ついていった先は袋小路で、 そこには野蛮な雄たちが武器を持って待ちかまえていた 信じていたわけではない 特別な感情があったわけでもない それでも、やはり知り合いに裏切られるというのはショックだった。 しかし知り合いとは言え、普段はあまり関わらないあいつが俺に大事な話があるということ自体がおかしかったのだ もっと疑ってかかるべきだった――。
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