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ちゃり、と音がして、意識が覚醒したと同時に首に衝撃が走る。
衝撃を与えたモノ…首に繋がる鎖を引っ張ったであろう頭上の男を、ナナカは睨みつける
「おーおー、威勢のいい雌猫ちゃんだなぁ。」
頭上の男は下品な笑みでナナカを見下ろす。
「威勢がいいのは構わねぇが、ちったあ自分の立場も理解しろよォ?」
馬鹿にするようにそう言われて、気分が悪くなった。
だが、自分の立場は、重々理解しているつもりだ。
恐らく俺は、これから競りにかけられるのであろう――
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