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「すいません」
「大丈夫?新入生か…」
スーツ姿の男性。
ほのかに香るコロンの匂い。
長身な彼に手を引かれる。
座り込む私を、立たせてくれたのだ。
ぶつかった拍子に見開き落ちた生徒手帳。
「白石ことは」
「は…はい!」
拾い上げ不意に名前を呼ぶ。
びっくりしながら大きな声で返事し、手を挙げる。
彼と目が合うと、ビビッと電流が走りドクンドクンと胸が高鳴った。
そして、何ともいえない不思議な運命を感じとる。
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