story1

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「すいません」 「大丈夫?新入生か…」 スーツ姿の男性。 ほのかに香るコロンの匂い。 長身な彼に手を引かれる。 座り込む私を、立たせてくれたのだ。 ぶつかった拍子に見開き落ちた生徒手帳。 「白石ことは」 「は…はい!」 拾い上げ不意に名前を呼ぶ。 びっくりしながら大きな声で返事し、手を挙げる。 彼と目が合うと、ビビッと電流が走りドクンドクンと胸が高鳴った。 そして、何ともいえない不思議な運命を感じとる。 .
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