四畳半ニート神話

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少なくともあんたよりは通常よりかと思いますがwww 「まぁ、いいや。とっとと降りちまおうぜ、話はそれからだ」 くるりと背を向ける坂無さん。 ふわりといい匂いが僕の鼻腔をくすぐる。 あれ、この香りも前にどこかで……? 思い出せないけど、そんな気がする。 もしかして、坂無さんとは前にも一度何処かで会っているのだろうか? だとしたら、こんな強烈な子のことを忘れる訳がないんだけど……。 「おいコラ、何ボケっとしてんだよ童貞。置いてくぞ」 「童貞とか言わないでwww傷付いちゃうwwww」 呼ばれ、駆け出す。 うん、あれだ。 ウダウダ考えるのは後にしよう、それは後でも出来るし。 今はとにかく状況の把握が最優先だ。 奥まで行けば何かわかるみたいだし、坂無さんの様子からしても、悪いようにはされないみたいだしね。 そう判断した僕は、坂無さんの後を自らの意思で着いていった。 そうして、階段を下ること数分。 永遠に続くんじゃないかしらと思っていた階段も終わりを迎え、何だかいかにもな場所に出た。 鉄製の床と壁、左右に長く延びている廊下の脇にはスライド式の扉がちらほらと見える。 まるで一昔前の戦隊ヒーローのアジトのようなところだ。 ここが坂無さんの言う秘密基地なのだろうか。 まさか、こんな物が廃墟の下にあったとはね……。 この町には長く住んでるけど、全然知らなかったよ。 まぁ、だから秘密基地なんだろうけど。 「こっちだ、離れず着いてこいよwww」 「ういwww」 再び歩き出した坂無さんに従って歩き、大きな扉の前へとたどり着く。
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