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「いてぇwww窓ガラス刺さったwww助けてwww」
いきなり飛び込んできたその少女は、全身に突き刺さる窓ガラスの破片の痛みからかタバコの煙を吸い込みすぎて若干黄ばんでいる畳の上をゴロゴロと転がり、そうして一頻り暴れまわった後で何事もなかったかのようにスッと立ち上がると。
「お前のせいだぞ、死ねwww」
唐突に、そう言い放った。
理不尽にも程があるwwww
あんたが勝手に飛び込んで来たんだろうにwww
「人様の部屋の窓ガラス破壊しといてその言い草はおかしくね?wwwつーかここアパートの二階なんだけどどうやって飛び込んできたのあんたwww」
「細かいことは気にしたら負けだと思っている(キリッ」
うぜぇwww無駄に凛々しい顔やめろやwww
……しかし、この人は何者なんだろうか。
多分、歳は僕とそんなに変わらないんだろうけども。
見覚えがあるかどうかと聞かれれば、ない。
まったく見知らぬ人である。
「えーと、とりあえずだな……どちら様ですか?」
「そんなことよりまずはお茶だせよ使えねぇなwwwこっちはこのクソ寒い中わざわざ来てやったんだぞ?そんな俺にお疲れ様ですってお茶を出すのが当然の流れだろうが、礼儀がなってないなお前はwww」
そういうことは玄関から入ってきてから言ってくださいwww
あんたに礼儀云々について言われたくねぇよwww
「つー訳でお茶だお茶。んで、暖房入れろや、寒くてしかたねぇ」
ちゃぶ台の前にドカリと陣取り、荒っぽく言い捨てる謎の美少女。
お茶が出るまで一言も話すつもりなどないとでも言わんばかりのその雰囲気に、僕は仕方なくお茶を出すことにした。
それから、突き破られた窓ガラスにもダンボールを貼り付けて補修して、言われた通りに暖房を入れる。
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