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ある街の駅前、通る人々が皆前しか見えていないかの様に過ぎ去って行く中、一人だけ石像に寄りかかっている青年がいた
「あつー…あのバカ何してんだよ…俺を殺す気か?」
名を紅正明という
この少年、誰かを待っているようである
「おー正明、悪い悪い。丈二とかに捕まっちゃってさ」
数分後、一人の青年が正明に声をかけた
この声をかけた青年こそ、正明の待っていた佐久間健太である
「ああ? 捕まってたってことは…あいつらもいんのか…」
「うん…悪い…」
正明のいうあいつらとは
「よお正明、楽しそうなことしてんじゃん」
この名護勇磨と
「アニメ○ト行くなら俺たちも連れてけよな~」
氷川丈二、更にもう一人
「皆で行くから楽しいんだろうが!」
小池智也の三人のことである
「お前らがうるさいからだろうが!」
この青年達、仲が悪いように見えるがそんなわけではない
ただ腐れ縁ならではの会話だ
周りから見ればケンカ直前である
気を取り直し、5人は歩きだす
だが、その一歩目を踏み出した瞬間何かに飲み込まれた…否、落ちた
後に残されたものは何もなく、なぜか周囲にいた人々はなにも知らなかった
「クスクス…ようこそ、幻想郷へ…」
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