始まりは何時も突然に。

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七月二十四日だったと思う。 夏休み前日、この茹だる様な暑い最中僕は面倒だけれど朝から学校へと向かっていたんだ。 どうせ終業式なんだから半ドンだろ。〆位マトモに行けよ…だって? まぁまぁ真面目な高校一年生だけどさ。 面倒事は嫌いなの。 せっかくの高一初の夏休みだよ? 勿体ないじゃん。 たかが一日されど一日だよ。 まったく、この暑い最中をわざわざ登校するなんて面倒この上ない。 朝方まで深夜アニメ見てたから眠いんだよね…。 眠いんなら録画とかして寝ろって? ちっちっちっ! わかってないね。録画をして生でも見るのが玄人なのさ…! 何の玄人かは…わかってる癖にw ごめんなさい!冷たい目で見つめないで!悔しい感じちゃ(ry げふんげふんw …え、どこの高校かって? あーんん。僕みたいなのが入れたのが百万分の一の確率にも無理な筈の『私立輝翠学園』だよ。 なんでも県内でも有名な進学校なんだってよ? 知らなかったのかって? …うん、まぁ、あははは。 エセ関西弁を喋る金髪がいたり、どー見ても幼女な合法ロリの先生がいたり。 右を見ても左を見ても金持ちばかりなんだ。 まぁ、要するに金持ちの坊っちゃんや嬢ちゃんが通うセレブ学校なわけだよ明智くん。 …え、明智って誰ぞ? ノリ悪いね君は………。 すみません!ごめんなさい!謝ります!もうふざけませんからその手にあるバットを振りかぶらないで!! お許しありがとうございます! ………本当に受かったのが奇跡だって? 確かにそうかも。 何かね、もう一生分の運つかい果たしちゃったんじゃね?とか、思うわけデスよ。 そら、死ぬはとか………。
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