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こんなことになろうとはとんだ喜劇である。や、あたしにとっては悲劇である。
「ど、ど、どーゆうことなんですか、会長!」
「今はお前が会長だろう」
「は!そーでした、じゃなくって」
当たり前のやり取りにあたふたしているあたしを尻目に前会長こと如月さんは優雅に足を組んで座っている。
「青春の禁止ってどーゆうことですか、早速支持率がた落ちですよっ」
「はっはっは、ざまぁみろ」
「にゃー、馬鹿にしてるんですかっ!」
「すまん、質の悪い冗談だ」
「自分で言いますか、うぅ」
何を考えているのかよくわからない破天荒な人だが、身近にいてやっと分かる。
「まぁ、今更だが心苦しくもあるんだよ、前任者としては」
急にしおらしく真剣な表情になる。大人びた美人さんなのだから空気が一気にシリアスになる。
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