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気味の悪いくらいの静寂の夜。 時折聞こえる狼の遠吠えがまた緊張感を引き立てる。 そして今日は満月の夜。月の光が優しい光を地上に落としていた。 そんな中、美しい夜空に浮かんだのはため息であった。 「……見つけた」 そう呟いたのは真っ赤な瞳に月の光を移した優男であった。 彼の着ているブレザーには木々の葉っぱがくっついている。それは髪にもついていた。 肩まである茶色の髪は前髪だけあげていた。 「…戦線学園、やっと見つけた」 アーサー・ブラックというなの少年。 魔族から少女を助け、送った後に道を教えてもらい、ここまでたどり着いた。 森を抜けたところは崖であり、その戦線学園の壮大な姿を一望できた。 「……六角形…?」 上から見た戦線学園は六角形をしており、上からでなければこの形を見ることができないであろう。 しかし、ここは崖。下りようにも危険すぎる。 しかし、アーサーは手にはめてある革の手袋の手の甲にあるベルトを外した。そこから現れたのは手のひらにある大きな傷であった。 その刹那、アーサーは崖から飛び下りた。 、
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