毒舌レイニーガール

雨の日

今日の天気は雨。
昨日は快晴だっただけに残念だ。
雨の日が嫌いな俺にとっては、苦痛と言える。

とはいえ、外に出たい衝動にかられる。
家の中でゴロゴロ過ごすのも悪くはないが、やはり散歩する時間のほうが楽しい。

室内の濁った空気より、たとえ雨が降ろうとも外のほうが良い。

というわけで、現在進行形で傘を差しながら歩いている。
目的地はいつもの散歩コース。
高校１年にしてはじじくさい趣味だけど、じじいフェチには俺ってたまらないんじゃないかな。

家から少し歩き、狭っ苦しい住宅街を抜けて、大きな川に出た。
俺のいつもの散歩コースとは、この川沿いを歩くことである。

川沿いの道といっても、川からは数十メートル離れており、川と川沿い道の間は芝生で覆われている。

さらに川沿いの道から川原に降りるためには数メートル斜面がある。

ここからの眺めは、広々とした川、空、そして遠くに見える山々を一度に見られるという贅沢な場所だ。

しかし、今日は厚い雲がかかっているために山々は見え辛い。
青空も見えない。

くそ。うんこ。

やっぱり晴れがいい。

傘をくるくると回しながら歩く。水しぶきが飛びまくる。
本来なら通行人の迷惑だが、今日は雨だから人があまりいない。

そしてここから赤い橋が見える。
二車線の道路の橋。

気分によって橋を渡ったり渡らずにそのまま川沿いに歩いたりする。
今日はどうしようかな。

ん？

橋の下に誰かいる。