バラ色の大学生活

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本棚から本を選んで椅子に座った彼女を、何度も見てしまいそうになるのを必死で抑える。 これは夢だこれは夢だ。 彼女は地元の女子大に行ったはず。こんなとこにいるはずがない。 頭をぶるぶると振った俺を彼女は不思議そうに見やったが、特に何も言ってくる事はなかった。 このサークルはマイナーだが、決して悪いサークルではない。 木目調の温かみのあるテーブルにふかふかのクッションがついた椅子。 読書環境はどのサークルよりも整っているだろう。
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