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「あ、えと、そのすごく右に傾いて寝てたんで危ないと思って。近くに行ってどうしようと思ってたら、こうストンと」
「あぁ、ストンと……。って、ほんとごめんなさい!!」
目を白黒させている俺に、彼女は顔を真っ赤にしながら手でストンと自分の膝へ腕を降ろした。
「あっ、いえ。私は全然。目的の本も読めたし。私次の授業があるんで、そろそろ行きますね。それじゃあ、また」
彼女はニコッと微笑むと、俺に軽く頭を下げて部室をでていった。
放心状態の俺を残して。
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