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渉の言葉を俺はすぐに否定する。
「いや、深玲(みれい)にお姉さんはいないはずだ。妹はいたはずだけど。けど、俺たち大学一年だし、妹はまだ高校生とかだろ」
渉はますます眉間のしわを深くして考え込んでいたが、ついにお手上げだと音を上げた。
「サークルの先輩にでも聞いてみればいいんじゃないか、その子について。それにしても、高校の三年間でよく12人も付き合ったな」
二ヶ月に一人計算か?と指を折る渉に、あぁと訂正をいれておく。
「や、被ってた事もあったからそんなに短期スパンじゃなかったよ」
この後、渉のお説教が炸裂したのは言うまでもなかった。
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