読書サークルの掟

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一気にまくし立てた俺を、珠理ちゃんは冷めた目で見るとオレンジジュースをズルズルと吸い上げた。 「読書サークル鉄の掟、第二条。快適に読書を楽しむ為に、部員のプライベートについて余計な詮索はしない」 珠理ちゃんの言葉に俺は項垂れる。 「そこを何とか!悪用は決してしません。名前が知りたいだけなんだ」 両手を合わせて拝み倒す俺に、珠理ちゃんはデコピンをかました。
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