読書サークルの掟

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のんびりとイチゴのケーキをつつく珠理ちゃんに俺の質問が矢継ぎ早に飛ぶ。 「えっ、この子みこちゃんって言うの?深玲じゃなくて?ていうか、同じ学年てなに学部?」 息継ぐ暇もなく喋る俺に、若干珠理ちゃんは眉を顰めた。 「深玲って誰?もしかしてその写真の子か?というかこれ以上はもう無理。後は本人に直接聞くんだな。みこっちゃんなら毎週月水の3、4限に顔出してるはずだから」 それだけ言うと、ケーキの最後の一口を口に放り込み伝票を手に立ち上がる。
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