0人が本棚に入れています
本棚に追加
「ったく。久しぶりに連絡してきたと思ったら。サークルで高校時代みたいな事は繰り返すなよ」
最後に少し俺を心配するような口調で、釘を刺してくる。
その言葉に慌てて否定を被せた。
「いや、もうあんな事しないよ。今の俺、超誠実でしょ?」
「見た目だけはな。お前は昔から『僕、珠理ちゃんの事お嫁さんにする!』って誑かすようなヤツだったからなー」
そんな事、初耳である。
「冗談だよ。じゃあな」
身に覚えのない事に苦悩する俺の姿を一通り楽しむと、珠理ちゃんは楽しげに喫茶店を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!