読書サークルの掟

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* 「ねー新多。さっきからなんなのよ、キョロキョロしちゃって。渉も何か言ってやってよ」 もう!と頬を膨らませた沙雪に、渉はほっとけと振り返る事なく言う。 「だって恥ずかしいじゃん。廊下移動するたびにこんなんじゃ」 はぁとため息をつく沙雪の言葉も、今の俺の耳には入って来ない。 当たり前だ。今日は待ちに待った月曜日なのだから。 珠理ちゃんが言った通りなら、必ず彼女に会えるはずだ。
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