読書サークルの掟

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「渉、沙雪。俺やっぱ三限サボるわ。教授には適当に言っといて」 次の四限の空き時間までもう待ち切れなかった。 確か彼女は三、四限は部室にいるはず。 「はぁ?今日の新多ほんと変。単位落としても知らないからね。行こ、渉」 「ん、あぁ」 沙雪に腕を引っ張られながらも、事情を知っている渉は健闘を祈ると片目を瞑る。 それに敬礼で応えると、部室がある校舎に向かって一目散に駆け出した。
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