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「大丈夫。ダージリン好きだよ。君、みこっちゃんだっけ?」
俺の言葉に彼女は目を丸くした。
「あっ、はい。でも、その呼び方するのは珠理先輩だけだけど」
彼女はふふっと笑うと、口元からカップを下ろして俺を見つめる。
「改めまして、麻生深琴です。文学部の一年です。よろしくお願いしますね、えーと」
彼女から提示された名前に、俺は一気に拍子抜けしてしまった。
深玲とは苗字も名前も違う。やはり他人の空似だったか。
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