バラ色の大学生活

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「なんだ、やっぱ誰も来てねーな」 サークルとは名ばかりのこの読書部屋に、俺はどっかりと腰を降ろした。 入学した当初サークルに入るつもりは毛頭なかった俺が、この読書サークルというマイナーなサークルに入ったのにはそれなりの理由がある。 「あったあった。どこまで読んだっけ?」 本棚から引っ張り出した本を広げると、パラパラとページを捲る。 この読書サークルは誰が始めたのか代々絶版になった本を収集し、サークルのコレクションとしているのだ。
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