0人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだ、やっぱ誰も来てねーな」
サークルとは名ばかりのこの読書部屋に、俺はどっかりと腰を降ろした。
入学した当初サークルに入るつもりは毛頭なかった俺が、この読書サークルというマイナーなサークルに入ったのにはそれなりの理由がある。
「あったあった。どこまで読んだっけ?」
本棚から引っ張り出した本を広げると、パラパラとページを捲る。
この読書サークルは誰が始めたのか代々絶版になった本を収集し、サークルのコレクションとしているのだ。
最初のコメントを投稿しよう!