第十二問 『4回戦』

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「嫌だ!断る!俺は拒絶する!」 なんで俺がチャイナドレスなんだ! 「それに俺なんかが着ても客が引くだけだぞ?」 だれが女装してるやつがいる店に好き好んで行くのだろうか。 「それなら大丈夫と言っておるじゃろうに。島田も姫路もそういっておったであろう?」 「そうよ、男ってばらさなければ大丈夫よ!」 なにが大丈夫なのだろうか、なにも大丈夫な点がみあたらなんだが? もし10000歩譲ってそれが大丈夫だとしても俺が駄目だ。 「それより俺の意思は無視なのか!?」 「ワシを騙して出し物サボったのはどこの誰だったかのう?」 秀吉は痛いとこをついてくるな・・・ 「だが、それはさっき清算しただろう!」 「あれ?不知火はまたサボるっていうの?」 島田は俺をそんなに追い詰めたいか! 「いや、だから!」 「諦めが悪い人は嫌われますよ?」 姫路までそんなこと言うか! 「ここで諦めたら色々アウトだろ!」 「お兄ちゃんなら大丈夫だよ」 「ロリコンのお兄ちゃんなら大丈夫だよ」 この娘たちまで俺になにをさせたいのだろうか? もしかして、サボったの怒ってる・・・? しょうがないな、ここは援軍を呼ぶしかない。 「須川ー、須川はいるか!」 「どうした?ってえ?俺にこんな綺麗な知り合いいたかな?」 「・・・須川。お前に用はない、帰れ!」 「え!?俺知らない美人さんにまで嫌われるのかよー!」 須川にはすぐに退場してもらった。使えない。 去っていくとき涙が見えたのは幻覚だろう・・・ 「ほら言ったであろう?はやく着てくるのじゃ」 なんなのこのアウェー感みんな本気なの? 本気と書いてマジと読むの?
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